私-前編-

あっ―…アキだ―…

アキは仲良くなったグループの男子達とたわむれていた。

そこに何人かの女子も居た。


私は教室に入った瞬間睨まれたような気がしたが、別に気にはしなかった。


アキのグループの一人のが話しかけてきた―…


松下 幸司-マツシタコウジ-


「亜美!今日いつものとこに皆で行くけど、どーよ?」

いつものとことは、うちらが学校帰りによく溜り場にしている駄菓子屋‘イソノ’のことだ―…


『今日はナツと語るからやめとく〜』


「ほぅか。ほなまたな。」

そう言うと松はアキ達の居るとこに戻って行った。


そして授業中―…


ふと隣のアキを見た…


………寝てる……



バコ〜ン!!!

喜多ティーがアキの頭をノートで叩いた



「お前俺の授業で堂々と寝るなんてえぇ根性しとんの〜!!!」


「ふぇ?あぁ‥はぁ…」


アキは何がなんだかわからない様子だった。


アハハハ―…

一気にクラスの皆は爆笑した。


恐いイメージしかなかった喜多ティーも呆れて笑っている


アキって何かスゴイ―…


それからは笑いがとまらずで、授業にならなかった。

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