私-前編-
                        

「お邪魔しまーす」


「てか誰もおらんし」

遠慮がちに入る正樹やツレに俺はさらっと言った。

            
親父はあれ以来会社に泊まってると言っていた


本当かはわからないが、もうどうでもよかった。
            
おかんは毎晩友達と飲み歩いたりと中々家には帰ってこなかった。
                        

「おっ!これ彼女?」

壁に貼ってる亜美との写真を見た千里が言った。


「おう」


                                    

それから暫らくは皆で昔話や最近の事を話していた。

                                                            
< 254 / 345 >

この作品をシェア

pagetop