私-前編-
アキは私と離れた後、公園で無理矢理私を求めた事、私を傷つけた事…後悔した。


自暴自棄になり止めると決めたシンナーに逃げた。



そんな時両親の離婚話が出た事。


父親はアキを引き取りたいと言ったが、アキは母親に着いていくと言った。



この街には思い出が多すぎる…――



結局またアキは逃げるのだ…――





アキはその後もひたすら謝っていた…――



『いつ行くん?』


「明後日。」



『……待ってていい?』



アキは黙って首を横に振った。



『…待ってるから。』



「俺は亜美をそんな言葉で縛りたくない」


アキが小さな声で言った。



『な…んで……ッッ…―』


私は涙が止まらなかった

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