私-前編-

「じゃあ高原に彼女ができたら?」


『ソレは嫌!!』

「じゃあ好きって事やん?」

『そーなん!?』

「そぉそぉ」


そう言うとナツは灰皿に煙草を押し付けた…ー


『何かよくわからんけど、適当やなぁ〜!!』


「まぁまぁ♪
あっ、亜美も煙草吸う?」

ナツが煙草を一本取り出すと私に勧めてきた―…



『私はいいや…』


「そっか♪」


『てか〜兄ちゃんの事いつからなん?』


「んー‥最近かな‥」

見るとナツは恋してる顔になっていた―‥


「何か家で一人で居たりすると、ケン君の事ばっかり考えてたりする自分が居たり‥」



私と同じだ―…


気付けばアキの事ばかり考えている―……

「それで〜ケン君の…」

『私アキが好きやわ!!!』

ナツの話の途中なのに、私がイキナリ告白!?したので、ナツはビックリしていた…


「そ‥そんな告白うちにされても…」


ナツは驚いていたが、すぐに笑顔になった。


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