私-前編-
不通
そして夏休み最後の日。
私はまだ迷っていた…――
‘あなたもパパに会いたいよね?’
私はお腹を撫でながらまだ見ぬ我が子へ話しかけた
そして私は決めた…
アキに話そう。
アキの赤ちゃんがいる事。
産みたい事。
アキには迷惑かけないから…一人で産ませて欲しい…と。
私はドキドキしながら携帯を手にとりメモリーからアキを探した。
“アキ”…―――
私は覚悟を決めて発信ボタンを押した――――…
えっ?
どうして?