私-前編-
前なら早起きをしてバッチリ朝からキメていたのに…―



とりあえず適当にメイクを済ませると私は家を出た。



暑いなぁ…


                        
学校へ着くとナツが私に駆け寄ってきた。
                        
「亜美〜!!おはょ!何かいつもと感じが違うなぁ〜」

相変わらず朝からテンションの高いナツがはしゃいでいた。

『うん。もうメイクすんのもしんどいわぁ〜』



私は周りを見渡したが、やはりアキの姿はなかった。




引っ越しはしたがもしかしたら…

            
なんて淡い期待はすぐに消えた―……
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