私-前編-

ふぅ…ッッ―…

私は軽く深呼吸をすると職員室の扉をノックした。


『失礼しますッッ』
                        

私が扉を開けると担任がこっちこっちと手招きしている。



「これ見てみ。」

そう言って担任は自分の机を指差した。





「それで会議を開いて渡辺は明日から普通に教室で授業受けれる事になったから。」
                        
『マジで?!』

            
「おー!下山(アヤ)と梅田(ユイ)に感謝しろよ!」

                                    




担任の机の上にはすごい数の署名があった。




アヤとユイが必死で集めてくれたらしい…――

                        

ありがとう―……
            


            
本当に家族・友達には恵まれてるなぁ…



< 316 / 345 >

この作品をシェア

pagetop