私-前編-

12月――……

            
街はすっかりクリスマスモードだ。


私はいつものようにナツと学校へ行った。


「亜美〜!!クリスマスどうするん?」

『んー…この子と過ごすよ』

私は少しポッコリ膨らんだお腹をさすりながら言った。

「そっか〜!早く見たいわぁ。亜美ベビー」


            
こんな話をしていると松が近づいてきた。



「亜美〜24日暇?」


『暇ってか予定は未定』


「ディトしよ〜や?」

『ディトて…
てかどっか行くとかは無理やで。しんどいし』


「ばばぁか!!」

『うっさい!』

            
「じゃー亜美んち行ってもいいか?」


『うん!わかった。』


そう言うと松は去って行った。
            

「なになに??松と付き合ってんの?」

ナツが茶化しながら聞いてきた。


『んな訳ないやん〜!!あたしは誰とも付き合いません』




私には家族・友達が居て、アキとの宝が居れば彼氏なんていらない…



もう恋愛で傷つくのはごめんだ―……

            

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