私-前編-
新年
そして年が開けた―…
今年は家族が増え、賑やかになるなぁ…――
“かんぱぁ〜い!!”
今年の元旦はナツの家族も居てかなり賑やかだ。
ナツと兄はカウントダウンに行って、初詣に行って部屋で爆睡だが…
ママ達は飲んで酔っ払っていた。
ナツ達が居ないので、絡みの矛先は私に向けられた。
「俺この年でおじぃちゃんやで!
しかもケンより先に亜美やし」
父は酔った時しか子供の話をしなかった。
「あたしは若いおばぁちゃん嬉しいけど?」
ママがお節をつまみながら言った。
酔っていながらも誰もアキの事を口に出す人は居なかった。
私はその後も絡まれ続けて疲れたのでリビングを出て、ポストに年賀状を取りに行った。
ほんの少し…
アキからの年賀状を期待していたが、なかった。
松からは届いていた…――
クリスマス以来気まずくて連絡を取っていなかった。
“今年もヨロシク!
元気な子を産めよな!”
私は年賀状を出さなかったのでメールを送った。
すると電話が鳴った。