私-前編-
「じゃあ…ケン君にさりげに聞いてくれへん?お願い」

ナツが私の前で両手を合わせている。



やはりそーきたか…


『いーよ!』




「ほんまっ?
じゃあ今から宜しく♪うち待ってるから!」


ハッ!?今から―…?


『アキ居るやん?』


私にはナツの行動がわからなかった‥


「いーのいーの!高原にバレたところで今更どーって事ないし♪」






『本気やなぁ!』


「ったり前やん♪だから頼んだでぇ〜!神様亜美様!」


『ったく調子良いなぁ〜!わかった!ちょっくら聞いてくるわっ』



バタン―……


私はふぅー…
とため息をついてから兄の部屋へ向かった―…



何て切り出そう…



コンコン―…


「おぉー?」



< 33 / 345 >

この作品をシェア

pagetop