私-前編-
「へぇ…あっそ…」


冷たく言うアキを可愛いと思った。



『今はなーんも関係ないで?』


「…………」



『てか…それで避けてたん!?』


思い出したかのように言った。


「‥ちっ…ちゃうわっっ」

アキは言いながらも髪の毛を触っていた―


照れてる―…



今すぐでも抱きつきたくなった。


『…きやねん‥‥』


「へっ!?何?」



『…だ〜か〜ら!!
今はアキが好きなの!!』



勢い任せに私は告白した―…




…………………



「…お…お前‥
先言うなや。
俺もお前が好きや。
…付き合って欲しい。

てか付き合え」



アキが言ってくれた―…







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