私-前編-
転校生
『だっていつどこで良い出会いがあるかわからんやん?』
私は鞄から鏡を取り出すと髪をイジリながら夏海に言った。
「へいへい」
呆れながら夏海が返事をした。
キーンコーンカーンコーン♪
ガララララ―…
“はーい!皆席について〜”
朝からテンション高い声で怒鳴るのは担任の藤野(女)
その声と供にダラダラ皆自分の席に戻る。
“はい!HRはじ……”
ガララララ―…
皆の視線が一気に扉にいくとそこには違う制服を着た男子が居た
「…遅れ…ました‥」