私-前編-
私は携帯の電源を切った。
「いいん?」
美優が心配そうに言った―
『うん。…こんな顔見られたくないし…』
「とりあえず、あたしの友達んとこ行く?」
『…いいん?』
すると美優は変わらない笑顔で言った。
「このまま亜美放っといても彼氏んとこには行く気なさそーやし!」
『…うん。』
「よし!ほな行こう!」
美優は友達に電話して今から行く事を伝えた―…
初めてだらけでドキドキしていた―…