私-前編-
「ケン〜!!久しぶり♪」

気まづい空気の中声を弾ませたのはメグさんだった―…


「おぉ!それより何で亜美とおんねん?」

兄はメグさんに視線を変え少しキレ口調で言った。

「えっ…!?」

メグさんは怒り気味の兄の言い方にビビッてしまった―…


『兄ちゃん違うねん…亜美が…行きたいって言うてん…』

私はポツポツ説明した



「兄ちゃん??えっ?」

メグさんが驚きながら言った


『はい。妹なんです…』


「そんなんえぇから帰んぞ」


『………』


「メグ!悪いけど亜美乗っけて送ってくれへん?」

兄がメグさんに言った


「えぇよ」

メグさんはすんなりOKしてくれた。



『すいません…』とメグさんに謝ってバイクにまたがった―…


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