私-前編-
謹慎も終わり私は学校へ行った。
しかしそこにマユの姿はなかった―…
スミレ達の悪質な嫌がらせはなくなったが、会話をする事はもちろん
目を合わす事もなかった。
私はナツ達に気をつかわせないように、必死で作り笑いをしていた―…
そう言えばアキが居ない…
また兄とサボッているんだろうか―…
しかし3日経ってもアキは学校には来なかった。
それだけではない。
“あの日”以来アキと連絡が取れないでいた―…
兄に聞いてもナツに聞いても
苦笑いで“知らない”としか言わなかった。
あの事件から私達は離れる“運命”だったのかも知れない…