私-前編-

謹慎も終わり私は学校へ行った。



しかしそこにマユの姿はなかった―…



スミレ達の悪質な嫌がらせはなくなったが、会話をする事はもちろん

目を合わす事もなかった。



私はナツ達に気をつかわせないように、必死で作り笑いをしていた―…



そう言えばアキが居ない…

また兄とサボッているんだろうか―…




しかし3日経ってもアキは学校には来なかった。



それだけではない。

“あの日”以来アキと連絡が取れないでいた―…



兄に聞いてもナツに聞いても
苦笑いで“知らない”としか言わなかった。








あの事件から私達は離れる“運命”だったのかも知れない…

< 71 / 345 >

この作品をシェア

pagetop