私-前編-


『……ッッ……』


涙が次から次と溢れる…



「じゃあ。
俺約束あるから行くわ」



『待って!!
…ヒックッ……亜美はアキの傍に居たい…』


私はアキの服の袖を引っ張りながら言った―…




「そーゆうのがうざい」


アキは私を振り払うと走って行ってしまった―…





どーして…?

なんで…?



私は公園で声をあげて泣いた―…



もう、わかんないよ―… 


寒い冬…



12月3日の事だった―…

< 75 / 345 >

この作品をシェア

pagetop