私-前編-
『メグさんは兄ちゃんと会ってるんですか?』


私が聞いた瞬間メグさんの表情が一瞬変わった気がした―…



「あっ…会ってると言うか偶然会ったんよ!」


『そーなんですか。
あっ!今私の親友と兄ちゃん付き合ってるんです!


誰とも付き合わなかった兄ちゃんがですよ!
最初は女に興味ないんかと心配しましたよ』



「そーなんや…」


あれ?

メグさん何か変…


「それより、亜美ちゃんはどーすんの?彼氏。」


メグさんは少し冷めた目で話を戻した―



私…
何かマズイ事言ったのかな…


『私はどーするも何も…
アキ…いや、元彼はもう新しい彼女が居るみたいやし…』



結局色々相談したかったけど、なんだか話がゴチャゴチャしたままで、
私は服を返すと、メグさんに家の近所まで送ってもらった―…




私はドラッグストアに寄り、髪の毛を染めるブリーチを購入して帰宅した…
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