私-前編-
家出
あの日以来私は堕ちていった。
私が堕ちていくのに時間はかからなかった。
幸せなナツを見るのが辛くて、ナツを避けるようになった。
ナツが悪いんぢゃない。
頭ではわかっていたが、会えばきっとあたってしまう。
なによりこんな自分が嫌だった―…
だから私は3学期が始まっても学校へは行かず、心配するナツからの連絡も無視し続け、朝〜晩まで美優達と遊ぶようになった―…
学校へ行けばアキとマユの事を見てしまうだろうし…
見なくてもどこかから聞こえるだろう…
なんで私だけがこんなに辛い想いをしなきゃいけないんだろう…
美優達と居ると初めての事ばかりで、悪い事だとわかっていても、みんなと居る時は楽しくて
その時だけは私はアキの事を考えなくて済んだ。
だけど、私は完璧な不良にはなりきれず、父と兄に夜は絶対家に居ろと言われていたので、夜は必ず家へ帰って居た。
何度かナツが泊まりに来て居たのは知ってたが、私は部屋に鍵をつけて、閉じこもっていた―…
“ナツごめん…―”と心では思っていたが、その一言がどうしても言えなかった…
私が堕ちていくのに時間はかからなかった。
幸せなナツを見るのが辛くて、ナツを避けるようになった。
ナツが悪いんぢゃない。
頭ではわかっていたが、会えばきっとあたってしまう。
なによりこんな自分が嫌だった―…
だから私は3学期が始まっても学校へは行かず、心配するナツからの連絡も無視し続け、朝〜晩まで美優達と遊ぶようになった―…
学校へ行けばアキとマユの事を見てしまうだろうし…
見なくてもどこかから聞こえるだろう…
なんで私だけがこんなに辛い想いをしなきゃいけないんだろう…
美優達と居ると初めての事ばかりで、悪い事だとわかっていても、みんなと居る時は楽しくて
その時だけは私はアキの事を考えなくて済んだ。
だけど、私は完璧な不良にはなりきれず、父と兄に夜は絶対家に居ろと言われていたので、夜は必ず家へ帰って居た。
何度かナツが泊まりに来て居たのは知ってたが、私は部屋に鍵をつけて、閉じこもっていた―…
“ナツごめん…―”と心では思っていたが、その一言がどうしても言えなかった…