乱舞
「うっしゃー!今日も暴走を楽しんで全員でまたここに帰ってくんぞー!!」
愛車のバルカンに跨りエンジンを吹かす。
ヴォンヴォンヴォンヴォンヴォン
「でんぞー!!!」
先陣をきってあたしと小夏、マドカが出る。
今日は、遠出するつもりで海岸沿いを走ってると向こうから光が。
やべぇ!!もしかして…
「小夏!!あいつらかも!!」
「わかってる!お前ら、すぐに散らばれ!!北斗の連中がくんぞ!!」
小夏の一声で散らばっていく仲間たち。
「さーかさん!!何してんすか!!一緒に逃げましょうよ!!」
後ろであずの声がする。
「小夏さん!!早く!!」
うっちーも、必死であたしらを呼ぶ。
「てめぇらは、早くいけ!!あたしらは、大丈夫だから!!」
絶対、乱舞は潰させねぇ。
「あたしは、残るよ」
マドカは、あたしの隣に単車を止めて煙草に火をつける。
来た...。