乱舞
「止めろ。さーかには、そんな道を進んでほしくない。
お前ら2人には、その為にさーかを見とけと言っただろう」
静かに、それでも怒りを含んでるようなじいちゃんの声。
親がいないあたしら3人に希望を、手を差しのべてくれたのはじいちゃんだった。
一筋、右目から涙が流れた。
ハラリと静かに。
「さーかは、大丈夫です。だから、今のうちは好きにさせてやってくれませんか」
深々と頭を下げる紺に続き
「ちゃんと、最後は戻ってきます。正しい道に」
そういって、蒼も頭を下げた。