乱舞


あたしに、気づいたのかゆっくりと顔を向けた。


「こ...なつ」

そして、茶金の髪を揺らしながら近づいてくる。

「話がある」

いつもの、あたしじゃない真剣な声が北斗の溜まり場に響く。

「ちょっと、行くわ」

大河の後ろには、見覚えのある金髪。

翔平か...。

けど、今。あたしには、そんな余裕はない。

< 44 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop