乱舞


もし、北斗と当たったら殺らなきゃいけない。

けど、付き合ってたら大河を本気で殴れないから。

この世界は、殺らなきゃ殺られる。

「無理だってっ...。俺、本気なんだよ。テメェが」

苦しくて辛い。

いっそ、乱舞を辞めようかと思った。

こんな、大河は見たくなかった。

顔を悲痛に歪めて、怒りを抑えるような。

殴ってくれたら、諦めもつくのに。

あたしには、何が正解なのかわからなかった。

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