乱舞
「あ、大河の後輩の...」
「そうっすよ。あの時に、これやられたんすよ」
松葉杖を指差す男の子。
「あぁ~、なんかごめんね~」
ぜんっぜん、反省してないよね。
「てかさ~、東支部の溜まり場ってどこにあんの~?あたしらの、仲間がいるかもしんないんだよねぇ~」
「それって、東支部の頭の女?」
この低い声。忘れることのない、アイツ。
金髪の髪が太陽に当たりキラキラと輝いている。
「しょう、へい」
最後の方は掠れたがしっかりと声は出せた。