乱舞
バンッ
デカイ音と共に中へ入る。
「マドカ!!」
目の前には、幹部とマドカの彼氏らしき人。
「さーか!小夏!」
マドカの前に立ちはだかる男たち。
「てめぇらが、マドカのとこの」
「あぁ、乱舞初代総長の佐伯佐朱だ」
「お前、いい目してるな。肝が据わってる」
そういって、煙草に火をつけるマドカの彼氏。
「うちら、世間話しにきたわけじゃないんで~、さっさとマドカ返してもらえますかね?」
小夏の鋭い声が聞こえる。
「そらぁ~、無理な話だな。まぁ、てめぇの女も頑固なもんでなかなか首を縦に振らねぇがな」