無愛想なキミと私

一緒の委員

結構面倒くさがりな彼

私のクラスでは委員と係があって、どちらかと言うと委員の方が大変

私は本が好きで、前半は図書委員をしていました

後半も図書委員に立候補するつもりです

そんな話を彼にして、「キミは委員か係、どうするの?」と聞いたら

「めんどくさいし、係にしよっかな」

彼らしい答え

「そっか」と短く返したけど、内心は少しがっかりしていた

男女別の、委員と係決めの時間になって

私は無事、図書委員になることができました

もう一人の男子の図書委員が気になって仕方なかったけど

思いの外長引いて、女子は先に帰ることに

その日は放課後、部活があったけど

委員のことで終始活動に力が入らなかった

次の日、学校に着いて、後ろの席の彼におはようの挨拶もなしに「図書委員誰?」と聞いた

そしたら…「はーい」って手を上げて振る彼

「キミが?ありがとう!」

嬉しくてつい、ありがとうと言った

彼が委員なんて意外だな…

…私がいるから、立候補してくれたのかな、なーんて…



聞いた話によると、図書委員は複数立候補者がいて

彼はじゃんけんで残れたそうです
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