滝本くんのHPが10を切りました。
「な、な、な、何を……」
思わず動揺して口ごもる私。
頑張ってって………。
すると、肩に乗っていた藤田君の手がパッと離れた。
直後、後ろに引っ張られる感覚。
そのままなんの抵抗もできずにいた私の背中に、ドン、と衝撃が走る。
「人を、からかうな」
真上から聞こえたその声は滝本くんの声で、背中に感じる微かなぬくもりは滝本くんの胸板で。
「た、た、た、滝本くん!?」
今にも爆発しそうなくらい熱くなる顔。
背中にっ、滝本くんの胸板がっ………!!