滝本くんのHPが10を切りました。
中を覗いてみると、そこには購買に売ってあるコッペパンがあった。
それを見た私は、滝本くんの言葉をやっと理解した。
「あ、あぁ、猫のところ?」
私がそう言うと、少しだけ頷いた滝本くん。
「別に、嫌なら無理しなくてもいい」
袋を手に教室の出口へと向かう滝本くんに、
「い、一緒に行ってもいいの?」
と聞くと、少しだけこちらに視線を向けたあと
「あぁ」
と小さくうなずいた。
どどどど、どうしよう!?
もしかして、もしかして、二人き―—————……