滝本くんのHPが10を切りました。
「智樹おはよー!教室まで一緒に行こ!」
「滝本くん寝癖ついてるー!かーわいい!!」
少しハデハデの、たぶん私とは到底馬が合いそうにない女の子たち。
「うわー………すごいなぁ」
ごく自然と、滝本くんの髪の毛に手を伸ばす子を見て、無意識に言葉が出る。
「………触りたいの?」
ボソッと呟いた蘭ちゃんに、私はギョッとする。
「さささ、触りたいだなんてっ………!!」
そんな、滅相もございません!!
ブンブンと首を横に振って否定すると、
「そう?触りたいのかと思った」
と蘭ちゃんは言う。
「いや、触りたいっていうかなんていうか………。滝本くん達と自然に話せてるっていうか、一緒にいても違和感ないっていうか……」
私があそこに入ると、違和感ありまくりなんだろうなぁ。