学園ディストピア
委員長がそれぞれの練習場所と時間を発表していく。もちろんバスケは放課後体育館だ。
だるぃ。
でも1回目は行かないと、不良を怒らせるのもやだ。真面目な不良なんてのもやだ。
金剛とダラダラしながらついに、問題の放課後が来てしまった。
「いちお、ジャージ着てく?」
「いちお、ね」
サイズミスられて、弱冠でかい。
腕をまくっておこう。
体育館に行くと結構なチームが練習してる。
「っ、スミマセン」
やばい、先輩方が先に来てる。金髪も赤髪も制服のまま袖だけめくりあげている。そして腰パン。てかこの金髪どこかで・・・。
「あ!雨宮ちゃん!」
雨宮、ちゃん?
というか、俺の名前覚えてるのか。この金髪は確か、那珂につれていかれた理科準備室でダベってたリーダー格。
金剛と俺は顔を見合わせた。
「雨宮、新庄先輩と知り合い?」
「あー、と那珂さんについてって」
前を見ると怖そうな先輩が二人。
「いいよ、俺ら授業ヒトコマ少ないだけだし」
と笑って返される。良かっためちゃくちゃ怖い人じゃなくて。
「あの、あと1人は・・」
ここには新庄先輩と赤い髪の先輩、俺と金剛の4人しかいない。
「サボり。練習とかしないやつなの。・・えーと雨ちゃんと金剛・・・金ちゃんは安直かー、下は?」
新庄先輩は俺達のジャージの刺繍を見て言った。
マイペースすぎる新庄先輩に押され気味の金剛。金剛がペース崩されてるのは珍しい。
「雫、です。」
「雫ちゃんねー。俺は知ってるだろうけど新庄政宗、でこっちの赤髪がアホの坂田」
「坂田じゃねえ、阪田だ。てか、そのネタ通じてねーだろ」
二人とも俺たちよりも身長がある。でかいからバスケなんだろうけど。
「アハハー、もう1人は雨ちゃんが来るなら無理矢理でも連れてくればよかった。」
「え?」
「那珂だよー、身長があるから無理矢理バスケね。」
やっぱり那珂さん。運命感じるねと自虐的に内心呟く。
そして、やっぱり練習はこないか。
「さあてポジション決めよー。」
「ポジションですか?」
「まあ、大体ね。ガード2人とセンター1人とフォワード2人かな。ガードとフォワードの内1人は自分と相手側のゴール下な。」
「バスケとか、あんまり詳しくないんですけど」
「そんなん、ノリ!ノリ!」
思ったよりこの金髪テンション高い。
「こっちのゴール下は俺がいくとして、もう1人は雫ちゃんね。そんで、センターは那珂だから、攻撃はアホと雨ちゃん」
どう?という新庄さん。
どう、と言われてもなんとも言えない。
わからんし。
「誰がアホだ、政宗。」
「じゃあ、はじめよっか。俺と雫ちゃんがガードで、そっち二人で攻めてみてよ」
「おい、無視か?あぁ?」
赤髪がキレる。新庄さんの前までいってメンチきってる。こわいなー。
「ぁ?やんの?・・・いいけど?」
それを新庄さんも恐ろしい目付きでにらみ返している。刃物のような目をしている。あれはヤバい。
そして二人ともキレやすい。
「ああ?やのんのか、テメェ、調子こいてんじゃねーぞゴルァ」
ケンカになりました。
「っふう、あー、二人ともごめんねー。」
すっきりした顔の新庄さんと顔面崩壊した赤髪が体育館に帰ってきたのは30分後でした。練習結局できんかった。
「あの、阪田さんは大丈夫なんですか?」
「ああ、うん、だって俺のこと聞かねーから」
と醒めた目でいう新庄さん。目がマジすぎる笑えない。
・・・やばい。怖い。帰りたい。
こんな球技大会嫌だ。
だるぃ。
でも1回目は行かないと、不良を怒らせるのもやだ。真面目な不良なんてのもやだ。
金剛とダラダラしながらついに、問題の放課後が来てしまった。
「いちお、ジャージ着てく?」
「いちお、ね」
サイズミスられて、弱冠でかい。
腕をまくっておこう。
体育館に行くと結構なチームが練習してる。
「っ、スミマセン」
やばい、先輩方が先に来てる。金髪も赤髪も制服のまま袖だけめくりあげている。そして腰パン。てかこの金髪どこかで・・・。
「あ!雨宮ちゃん!」
雨宮、ちゃん?
というか、俺の名前覚えてるのか。この金髪は確か、那珂につれていかれた理科準備室でダベってたリーダー格。
金剛と俺は顔を見合わせた。
「雨宮、新庄先輩と知り合い?」
「あー、と那珂さんについてって」
前を見ると怖そうな先輩が二人。
「いいよ、俺ら授業ヒトコマ少ないだけだし」
と笑って返される。良かっためちゃくちゃ怖い人じゃなくて。
「あの、あと1人は・・」
ここには新庄先輩と赤い髪の先輩、俺と金剛の4人しかいない。
「サボり。練習とかしないやつなの。・・えーと雨ちゃんと金剛・・・金ちゃんは安直かー、下は?」
新庄先輩は俺達のジャージの刺繍を見て言った。
マイペースすぎる新庄先輩に押され気味の金剛。金剛がペース崩されてるのは珍しい。
「雫、です。」
「雫ちゃんねー。俺は知ってるだろうけど新庄政宗、でこっちの赤髪がアホの坂田」
「坂田じゃねえ、阪田だ。てか、そのネタ通じてねーだろ」
二人とも俺たちよりも身長がある。でかいからバスケなんだろうけど。
「アハハー、もう1人は雨ちゃんが来るなら無理矢理でも連れてくればよかった。」
「え?」
「那珂だよー、身長があるから無理矢理バスケね。」
やっぱり那珂さん。運命感じるねと自虐的に内心呟く。
そして、やっぱり練習はこないか。
「さあてポジション決めよー。」
「ポジションですか?」
「まあ、大体ね。ガード2人とセンター1人とフォワード2人かな。ガードとフォワードの内1人は自分と相手側のゴール下な。」
「バスケとか、あんまり詳しくないんですけど」
「そんなん、ノリ!ノリ!」
思ったよりこの金髪テンション高い。
「こっちのゴール下は俺がいくとして、もう1人は雫ちゃんね。そんで、センターは那珂だから、攻撃はアホと雨ちゃん」
どう?という新庄さん。
どう、と言われてもなんとも言えない。
わからんし。
「誰がアホだ、政宗。」
「じゃあ、はじめよっか。俺と雫ちゃんがガードで、そっち二人で攻めてみてよ」
「おい、無視か?あぁ?」
赤髪がキレる。新庄さんの前までいってメンチきってる。こわいなー。
「ぁ?やんの?・・・いいけど?」
それを新庄さんも恐ろしい目付きでにらみ返している。刃物のような目をしている。あれはヤバい。
そして二人ともキレやすい。
「ああ?やのんのか、テメェ、調子こいてんじゃねーぞゴルァ」
ケンカになりました。
「っふう、あー、二人ともごめんねー。」
すっきりした顔の新庄さんと顔面崩壊した赤髪が体育館に帰ってきたのは30分後でした。練習結局できんかった。
「あの、阪田さんは大丈夫なんですか?」
「ああ、うん、だって俺のこと聞かねーから」
と醒めた目でいう新庄さん。目がマジすぎる笑えない。
・・・やばい。怖い。帰りたい。
こんな球技大会嫌だ。