二度目の恋の、始め方


「頭上げてよ、川嶋さん。僕はそんな謙遜される立場じゃないよ。マネ大変だけど頑張って。男所帯は雑すぎて、
女の子がお世話してくれると助かるよ」


顔を上げると、全身白いウェア姿の小泉先輩に優しく微笑まれる。黒髪の短髪に笑うと口元に出来るエクボ。小泉先輩が動くとシトラスの香りが鼻を擽り、どこを取っても爽やか好青年。
そういえば前に女子達が騒いでたっけ。


「最初は仕事内容を覚えて、徐々に慣れていけば良いよ。申し訳ないんだけどほとんど雑用でいっぱいになると思う。
洗濯、掃除、配給。大丈夫かな?」

「はい。体力には自信あるので大丈夫です」

「頼もしいね。そうだ宮路君、川嶋さんに部室案内してあげてくれるかな?確かこの後のメニュー、アップだけだよね?」

「「は?」」

ニコニコ、爽やか好青年の小泉先輩は笑顔でとんでもない爆弾を投下した。







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