トライアングル~番外編~
同窓会
「鈴!マジで行くのかよっ」


「え?直、前に聞いた時

いいって言ったじゃん」



化粧台に座って、化粧をしている私の後ろ
ぎゅっと抱き締めながら、不機嫌そうに
聞いてくる直。



「マジで行くとは思ってなかったし」


「そーなの?」


「なぁ~マジで行くの?」


「なっ…ずるい、そんな聞き方して…」



いじけた犬みたいに上目遣いで、鏡越しに
目が合う。


ちゅっと頬や首筋にキスを落としながら
私と何度も目を合わせる。



「鈴」


「何?」



私が顔を横に動かせば、鏡越しでなくて
寂しげな直と至近距離で目が合った。






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