トライアングル~番外編~
それから、俺と花胡はサークルの度に
話すようになった。


話せば話すほど、鈴に似てると感じて
それは花胡に失礼と思いながらも
俺は止めることが出来なかった…



今日もサークルの帰りに花胡を捕まえた。



「送って行くよ」


「ありがとう」



車の中で、花胡に告白された。



「でも、淳くんは誰を私に重ねているの?」



花胡は、涙をいっぱい目に溜めて
訴えてきた…



「花胡…気付いてたのか?」



花胡は静かに頷いた。



「それでも私は淳くんが…好き…

私が忘れさせて見せる…」




俺は花胡を強く抱き締めた…







< 34 / 146 >

この作品をシェア

pagetop