トライアングル~番外編~
駅を出て、スクランブル交差点を渡って
走ってた足を止めた。


「はぁっ…はぁっ…びっくりしたよ~」


「ごめん、急に走って」



鈴は呼吸を整えながら、首を横に振った。



「どーする?予定通り買い物?

それとも、さっきの続きしに行く?」


「バカ……買い物に決まってるでしょ」


「そっか、残念」


「直は~行くよ!」



今度は鈴に手を引かれて歩き出した。



「直?」


「ん?」


「告白された?」


「何で?されてねぇーけど?」


「だって、今は登下校も鈴はいないし~」



今日はやっぱり家に連れて帰るべきだったと
思いながら、鈴を見た。





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