トライアングル~番外編~
「じゃあな、気を付けろよ」


「うん。帰るときメールするね」



駅の改札口なのに…



ぎゅっと抱き締められると、離れたくない私。



顎を持ち上げられて、少し強引なキスをされると、抱き締めていた直の腕がゆっくり離れた。



頭をぽんぽんとされて、最後にもう一度
ちゅっとされると、直とバイバイした。



「あれ?直…遅刻じゃない?」


「今頃、気付いたのか?」


「早く行けよ!

電車来るぞ」


「はーい!」





直は見えなくなるまで、手を振ってくれた。




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