トライアングル~番外編~
壁に私を押し付けると、感情的なキスをする直。


ゆっくり唇を離すと、至近距離で呟いた。



「オレが好きなのは、鈴だけだからな」


「信じてるよ…」



直は、私の言葉ににこっと笑うと、何度もキスをした。



…………

………

……




「じゃあ、先に体育館行ってるからね」


「あぁ。あとでな」


「答辞、ガンバってね!」



直は手を上げて、教室に向かって歩いて
行った。




体育館に向かう、渡り廊下に行くと
さっきの女の子たちが恐い顔をして立っていた。


私は気にしないで、通り過ぎようとすると
私の前に並び始めた。



「何?」


「私たちの、直さまを返してください」


「直のこと好きなのは、良くわかったけど

あなたたちに言われる筋合いないから」




私はそう言って、体育館に入った。


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