【完】短編witch~魔女なんてウソだ!~
『まりえが変なの、嫌って言ったでしょ?
せめて、体だけでも元に戻そうとしたんだけど。』
ママが言う。
...あたしの為?
自分勝手で、子供っぽくて、
あたしの事情なんて考えてないんだと思ってた。
そうじゃなかった。
ママはいつだって自分のことは二の次で...。
『違うの!確かに、ママのことを隠したかったのは、
ママを友達に見せたくなかったからだけど...』
あたしはママに言う。
『...でもそれは、人にママを悪く言われるのが、許せなかったから!』
今、あたしが言っていることは、本当のこと。
アリアちゃんに悪く言われて、許せなかった。
『変でも...子供でも、誉めてほしいのは、ママだけなの...
嫌いなんて言ってごめんなさい....!!』
涙で顔も、ぐしゃぐしゃだ。
ママのこと、嫌いじゃないよ。
突然、ママがあたしを抱き締めた。
『わ~!!まりえも私のこと考えてくれてたんだ♪両想い☆』
ママ...笑
『あの...そろそろ魔法止めた方が...。』
あたしがママに言う。