【完】短編witch~魔女なんてウソだ!~
制服に着替え終わるとリビングへ行った。
『まりえ、似合ってるね~!!』
ママは気分ルンルン。
『あー、それはどーも。』
適当にあたしは返事をする。
椅子に腰をかけたあたしは目を疑った。
『な、何これ?!』
目の前のテーブルには焦げた卵焼き、
焦げたトーストが大量に置いてあったのだ。
『失敗しちゃった☆ごめーん!!』
バ、バカじゃないのー?
『あーもう!しょうがないな、食べるよ。』
お世辞でも美味しいとは言えない食事を終えたあたしは、
時間がないことに気づいた。
『や、やば!』
椅子から立ち上がると急いで支度をし、玄関までやって来た。
『絶対来ないでね?行ってきます!!』
『ちょ、まりえ...!!』
家を飛び出すと駅へ向かう。
星蘭高校は、あたしが住む所から30分の場所にある。
入学式早々、あたしのように一人でやって来る人は
少ないと思うけど...。