【完】短編witch~魔女なんてウソだ!~
まさか、また?
『まりえ、授業中でしょー?』
ママが不思議そうに聞く。
『うるさい。なんなの。』
あたしが言う。
廊下に出てきたあたしは、ママの袖を引っ張っている状態。
『まりえ、反抗期なのー?』
悲しそうにママは聞く。
もう、無理だ。
本音を言うんだ。
『いい加減にしてよ!ママなんか嫌い!人の気持ち考えてよ...。
ママが魔女っていう嘘つくからっ....友達...いなかったの....っ。』
最後の方は泣いちゃったけど、あたしの本音。
ママなんか大嫌い。
【まりえと仲良くしたくないから。】
よみがえる記憶。
友達はママのせいで離れていった。
もう、そんな思いはしたくなかった。
でも、あたしには友達なんてできないのかな?