【完】短編witch~魔女なんてウソだ!~
キーンコーンカーンコーン

チャイムがなった。

靴箱に立ちつくすあたし。

もう、辛い。

ただそれだけなの。

『あ、いたー!!まりえちゃん、心配したよ!』

4人組の女子が来る。

え、もしかして葉月アリア(ハヅキアリア)ちゃん!?

アリアちゃんは同じ中学校のクラスメイト。

女子を仕切るリーダー的存在だった。

影ではあたしの悪口言ってたみたいだけど。

そんな彼女がなぜここにいるの?

もしや、クラス同じ?

『あれ?目、赤いけど...。』

アリアちゃんが言う。

周りの女の子たちも目をしかめる。

『...ごめん。』

あたしはとりあえず謝った。

『なんで謝るの?』

アリアちゃんの友達の1人が言う。

『まりえちゃん、大丈夫だよー!』

弾けるくらいの笑顔で、アリアちゃんが言う。

いつでも元気で明るい彼女は、男子にもモテたっけ。

あたしとは世界の違う人だよ。

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