愛しのヒーロー
私たちの子

「ただいまー」と彼は
汗だくで帰ってきた。


私はニコニコしながら

「おかえりー」と駆け寄った。

「え?どうした?気持ちわり~ww」

「なによ!じゃあ、教えてやんない!」

「ごめんごめん、で?」

「座って話そ?」

「?」


紳は部屋着に着替えてソファーに
座った。

「はい、話どぞ!!」

「あのね?赤ちゃんできたの」

「……」 

「紳?」

紳は目を見開いて私をみた。

「へ?あ、あか、赤ちゃん!?」

「…うんw」

「え?亜子のお腹に!?え!?
いるの!?俺たちの!?」


「うんw」

彼は驚いた顔から段々笑顔になっていった


「さわっていい?」

「どーぞ?」

撫でる手は本当に優しく暖かかった。

「名前どうする?女かな!男かな!」

「気が早いよww」

「めっちゃ、たのしみ!あ、俺嫌われたらどうしよ~(泣)」

「大丈夫だよw」

今日は幸せな空気が流れた。


私たちは学校をやめ
彼はバイト中心に頑張っていた。
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