ミツバチさんに導かれて


神(じん)とトップたちが呼ばれているのはもう何年も前からのことで、誰も何も考えずにそう呼んでいる。


「それが去年この街ごたごたしてたじゃん?そのせいで4人全員ダブリ。」


飲み干してしまったコーヒー牛乳をそっと返したら何一つ表情を変えずにゴミ箱に投げ入れる小百合。


『お見事。』「あとでおごれ。」



「暁人さん、何組なんですか?」

「今日和葉くんだけいないのはなんでですか?」





近づけば近づくほど不愉快な女の声がキンキン聞こえてくる。



『ジンたちが留年決まったんなら、無理矢理でも留年にした人多かったんじゃない?』


「そうなるのを見越して卒業一週間前までジンたちが留年することは秘密だったらしい。」





ーーーー学校も考えたわけね。
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