ミツバチさんに導かれて

『それにしても風強いな〜』


なんてひとり呟きながらてくてくと帰り道を歩く。


行きはあんなに早くついたのに、どこか時間がすぎるのが遅くて

きっとそれは小百合がいないからで。



こんなに誰かに依存してしまうのはいつ以来だろうなんて思う。



ーーー久しぶりに今日は物事を深く考える日だなぁ




押ボタン式の信号の前でボタンを押してふと空を見上げる。と。




何故か二匹の蜂。
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