ミツバチさんに導かれて


『ん~~~~。』



ベンチに腰掛けて、ぐーっと伸びをする。



ボキっと背骨が鳴って、『うはぁぁぁっ』って変な声が出て。




女らしさの物陰さえない動作をした私は、そのままベンチに横になる。




『…ほんときもちい。』




サワサワと春の匂いのする風が頬を撫でる。





わたしは落ちる瞼に逆らうことなく、そのまま瞳を閉じた。
< 23 / 35 >

この作品をシェア

pagetop