ミツバチさんに導かれて



世の中の女の子で不細工と言われて反応しない子はいるのだろうか。



愚問である。いるわけがない。




バッと後ろを振り返ったと同時に、バッと桜の木から下りてくる何か。




くそ、さっきの気配は桜の木の中からだったのか。




「なんやえらい美人期待しっとたのに。

普通やないか。」





なんて初対面なのになんてことをいうんだ。




桜の木から下りてきたのは、黒髪に金のメッシュの短髪の男。



……髪の毛むしり取ってやりたい。
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