I do does not matter.
あたしの入学した高校は縺芭学園。
それをマスターは知っている。
普通の学校なら出席日数がどうとか言えばなんとかなったかもしれないが縺芭学園が、テストさえ問題なければ進級も卒業もできるということは周知の事実。
そのうえマスターは縺芭学園のOB。
もうどうしようもない。
「はぁ…わかったわかった。行くから放せ。着替えたい」
「ほんと?やったぁ!」
溜息混じりに頷いたのに喜ぶマスターにまた溜息を吐く。
「なに着ようかなぁ久々だからなぁ」
…乙女かよ。
クローゼットを漁り出すマスターにもう何度目かわからない溜息が出てしまった。
「ねーねーカグヤー」
「なに?」
私とマスターは手を繋ぎ街中をブラブラしていた。
ちなみに手を繋いでいるのはマスターの希望だからだ。
「ちょっと外れたとこに良い感じのお店があったんだけど行ってみない?」
「なんの店?」