I do does not matter.
-興味ない-
「………入学式をとじます」
やっと終わったか…。
教頭のそんな言葉を聞いて入学式が終わったことを知り、長く深い溜息を吐いた。
本当は入学式が終わるまで寝ているつもりだったが少し前に目が覚めてしまい仕方なく起きていた。
といっても真面目に入学式を受ける筈もなく、イヤホンを左耳につけ携帯でゲームをしていたが。
おかげで携帯の充電が1/3減ってしまった。
まぁあとは教室で軽く学校の説明を受けるだけなので問題はないと思うが。
「そろそろか…」
周囲の人間がまばらになったところで立ち上がり教室へと戻る。
教室に着くと中にはもう殆どの生徒が戻っていて、いないのはサボりの連中だけだった。
「おまえらなにか質問はあるかー」
席につくと同時に入ってきた担任と思しき男がそう尋ね、いろんな質問が飛び交った。
特に訊きたいこともないあたしはボーッとその様を眺めてみた。
結構イケメンだった担任は女子受けが良いようで、最初は女子ばかりが質問していた。
だが担任の受け答えに人の良さを感じたらしい男子も少しずつ質問をし始めていた。
「長くなりそーだ…」
その様子に溜息を吐いて音楽を聴くためにイヤホンと携帯を取り出した。