I do does not matter.
「この学校にそんなのいるわけねぇだろ」
四人の態度に大きく溜息を吐きながら金髪はばっさり切り捨てる。
「いやいやマジなんだって!おまえも一回見たらわかるって!」
「わかったわかった。それより昨日またティターニヤが出たらしいな」
オレンジの言葉を軽く流してそんなことを言い出す金髪。
その言葉にピンク、ダークブラウン、ライトブラウンの三人の顔つきが厳しくなる。
見向きもされないことにぶつぶつと文句を言っていたオレンジの顔も三人同様に厳しくなる。
「妖精女王ティターニヤ…
妖精をモチーフにしたアクセサリーに圧倒的な強さでそんな通り名をつけられた女…
血がなによりも好きでティターニヤにやられた輩は必ず血塗れになって発見される…
話が誇張されてるもんだと思ったがどうやら本当らしい」
「なんでわかる?」
金髪の言葉にそう尋ねるダークブラウン。
「昨日現場を片づけた奴に聞いた情報だ。
脚に深々とナイフが刺さってたり顔面血だらけだったり傷自体は軽傷だがそこら中切りつけられてたり…
そんな奴らが6人、転がってたらしい。
現場は血塗れ、ティターニヤのやった後はいつもそんな感じだと言っていた」
「うはぁ…ティターニヤ怖っ」
金髪の言葉にピンクはそう言って肩をブルッと震わせた。
「自分からふっかけた喧嘩だ、どうなってもしょうがねぇ」
「そうなんだ?俺てっきりティターニヤが一方的にやってるんだと思ってた」
「ティターニヤが自分からふっかけることはないみたいだよ。下っ端君が覗いてたらしいけどなんにもされなかったらしいし」
ピンクの発言にライトブラウンがそう返した。
「じゃあそいつティターニヤの顔見たのか!?」
ライトブラウンの言葉に今度はオレンジが反応した。