触れない温もり
今の状況。


ドーーーーーンと、僕、桜田 葵は思いっきりベッドに倒れ込んだ。


久々のふわふわの布団、ぬくぬくの布団を堪能するつもりだったのに……



見事にすり抜けてしまいました。



で、仕方なく、暗いベッド下を堪能中です。



この状態のまま羚くんと話してると本当に幽霊になった気がします。


ベッド下の斧男でしたっけ?


あれは妖怪ですかね。


………今度、斧でも拾ってきましょうか…


あ、僕持てないんだった。



そんなくだらないことを考えながら話していると、羚くんがベッドを譲ってくれる話に!


嬉しい!けど。


そこまで真剣に考えてなかったことは言わないでおこう………


羚くんにお礼を言いつつ、ゴロンとベッドの奥に転がる。


転がって目を開けると、目の前に……




「えろ本ハッケーーーーン!」




ふふふ、いいもの見つけました。


羚くんをいじるアイテムが増えたというわけですね!



かという僕は、こういうの読んだこと無いのでよく分かりませんが………



んー……ベッドの奥過ぎて、光も当たらないから少しも見えない……



「これを読めば羚くんの性癖丸わかりですね」


っていったものの、読めないですもんねー……



まあ、分かることと言えば……

羚くんが羚くんの羚くんを羚くんする(意味深)ということですかね………っ!



いろいろと妄想がふくらむ………



ーーーッ!



あ……どうしよ……


やばいやばいやばいやばいやばいやばい

と言う声が脳を侵食していく。



羚くんがまだ何か話している気もするけど、それよりこれなんとかしないと……


感ずかれる前にベッドから出れるようにしないと………


軽くベッドの下でまるまる。


そんな中、


「あっ…(察し)」


そんな羚くんの声が聞こえた。


あっ…察された


「ちょっと!?
羚くん何察してるんですか!?」


そう言って見せるけど…収まる様子もない……




「俺、部屋から出た方がいいか?」


そら出ていって欲しいよ!!


でも、そんなこと言えるわけもなく、




「ううううううるさいっ!
行かなくていい!」


こんな言葉で振り切ってしまった。



「じゃあ、て~~」


声が離れていくので何っていったかよくわからなかった。




しばらくすると足音が近づいて、ベッドの下を覗ける位置に来た。


……え、まって………しゃがまないで!!


見ないでよ!!

来ないで!!!


「変態!!
こっち来ないでください!!」



そんな言葉で振り切った。


諦めたように、羚くんはそのまま机の方に向かっていった。


良かった……


言い方きつかったのは明日謝ろう。


言われても当然のことをしましたけどね、羚くんは!





あーーーーーーー

もう!


こんなこと以外にいけないことを、いろいろ考えてしまう!!!


よし!寝よう!

こんな事考えるくらいなら寝るのが一番だ!




そうして、再び眠りに落ちた
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