お前は俺の専属メイド【完】
メガネをかけて
シマシマな服を着て
いかにもオタクという格好をしていた
「國ヶ谷さん?!」
王子くんもビックリしているみたい
ていうかどうしてここに王子くんが?!
オタクみたいな格好してさ
「ちょちょちょっ
こっち来て」
と腕を掴み外に連れ出す
「どうして小鳥遊くんがこんなところに?」
「どうしてと言われても、買い物をしに来ただけだけど?」
「ふーん」
これはいいネタになりそう
「学校の王子、小鳥遊くんがこんな格好でコンビニに来るなんて知ったら、ファンの子ビックリするでしょうね」
「うんそうだね」
いかにも意地悪そうに言ったのに
王子くんは爽やかなスマイルで返してくる
「でもさ、俺のことより國ヶ谷さんのほうが大変だと思うよ?
そんな露出度の高い服来て、コンビニに来るなんて
しかもそのボロい財布みたいなの
知られたくないよね?」
ペラペラと何いってるの?
「学校の皆に知られたくなかったらさ
俺の専属メイドになってよ」