君といつまでも
机に顔を突っ伏していると、後ろの方から瞬くんの声がした気がして振り返った。



教室の扉の前には瞬くんの姿。



うぅ…今日もかっこいい…。



胸の奥がほわんとなってきゅんとして…。



すごくすごく好きだなって…。



「奏英っ、瞬来たよ!挨拶くらいしなって」



瞬くんの姿を見つけた未来ちゃんがあたしの背中を押しながら言う。



「えっ、え゛ー無理…かも…」



そんなやりとりを未来ちゃんとしていると、ふと瞬くんと視線が重なった。



ドキッとしてほっぺたが熱くなっていくのが自分でもわかる。



恥ずかしくって思わず視線を外した。



わかってるのに体が反射的に動いてしまう。



あたしのバカ!



…本当バカ………。



もう一度瞬くんを見ると、近くには女の子がいて女の子に笑顔を向けていた。



それだけなのに胸が痛い。



話かけられない自分が悪いのに嫉妬をやいてしまうあたしはすっごく自分勝手。



「あーぁ、奏英のバカ…」


わかってる…
わかってるよぉ…。



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